アポトーシス(apoptosis)とは?
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あらかじめプログラムされた細胞死のことです。多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死のことです。ウイルスに感染した細胞、ガン細胞、自己の対する抗体を持ってしまった細胞などを、そのまま放置すると、逆に我々の生命が危うくなります。このような細胞は、自らプログラムを起動し、自殺し、他に被害を及ぼさないようにする自己犠牲が必要になります。
アポトーシスと放射線
放射線は体に悪いものとして広く認識されています。特に日本では被爆国ということもあり、危険なものという認識があります。チェルノブイリ原爆事故でも多くの放射線がばらまかれ、その土地には立ち入りできなくなってしまいました。 しかし近年、微量な放射線は体に良いという治療器具も出てきました。体験談では癌にも効くというもので、放射線が見直されてきています。放射線が体にどのような影響を与えているかというと、それは、不要な細胞にアポトーシスを促しているというものです。細胞に放射線により傷をつけ、古い細胞を死に追いやり、結果新しい細胞がどんどん生まれるというものです。本来の姿ではない癌細胞はアポトーシスによって消滅します。 温泉地でも放射線が多い地域で立ち入り禁止になっている場所があります。 世界的に見て、癌になりにくい地域というものが存在し、その地域は放射線レベルが高いという報告もあります。放射線レベルが高いといっても、ごく微量なもので、人体に大きな影響を与えるほどではありません。 放射線治療器では、細胞を活性化させるという謳い文句がありますが、まさにそういったイメージでとらえていいのではないでしょうか。
アポトーシスの例
アポトーシスの例として、オタマジャクシの尾があります。カエルになるときにはオタマジャクシの尾は不要になり、それらの細胞は自ら死を選び、消滅するのです。 人の指の形成過程も、はじめ指の間が埋まった状態で形成し、それからアポトーシスによって指の間の細胞が予定死して指ができます。 アポトーシスをコントロールする中枢をミトコンドリアが担っています。 バクテリアは無限に分裂を繰り返す能力があり、外部からの影響がない限り、死ぬことがありません。
アポトーシスとネクローシ
細胞が単に死んでしまう場合はネクローシスといいます。アポトーシスの違いは,アポトーシスを起こした細胞では死んだ後に白血球などが処理しやすいように細胞が小さく分割されたりする現象が生じることです。